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ensou. の注文服

自らデザインしてパターン引いてミシン踏んで服にする。音楽や映画から影響を受け服に繋がることも無かった自分としては、西川さんのもつ感性全てを理解できるはずもなく。ただコレクションの中には強烈に好きなピースもあって、その重なり部分だけを掘り下げる形でensou.と取り組むこととなりました。

 

 

ensou.のChlidish Shirtをベースに大胆にもジャケットに置き変えた今企画。春と秋にカーディガンのように羽織れるジャケット。立ち襟なので真冬にはコートの中にも着てしまう。西川さんのアトリエの一室から出てきた深いネイビーのロールを見てイメージが固まりました。ホップサックのようなざらつきのある英国生地は、くしゃっと製品洗いさせた方が良さそう。基本はデニムに合わせる。きれいすぎず、カジュアルすぎず。ボタンサイズと数の変更、裾をスクエアにカット、肩幅を出してカマを下げ袖を太く、袖裏に硬めのコットンを付けてふくらみを出す。過去のensou.のサンプルを着ながら注文服を仕立てるように一気に仕様が決まっていく楽しい時間でした。「雰囲気良く完成したと思います」のメールの後、少しして納品。開梱して高揚しました。

 

 

どこのジャンルにも属さないensou.の力強い服。もちろんこのジャケットも全てが西川さんの手によるものです。サイズはMのみで177cmの自分でもちょうどよく、小柄な方は袖をまくって着れるバランスを考えました。どんな方の元に渡るのかが楽しみです。

 

 

20.12.12- Sat
Childish Jacket
Wool – British Fabric
Navy
M
88000 + tax
ensou. for kakinoha