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Doni’s Coverall

第一弾で別注させてもらったこちらのジャケットも好評でしたが、柿乃葉でensou.を取り扱うキッカケとなったのがこのカバーオール。鷲掴みされました。ensou.のコレクションを初めて見に行ったのが昨年の初冬。ひょんな事から西川さんと繋がり見るだけ見てみるかくらいだったのに、このひとつのジャケットで彼とその物作りを信用してしまったんです。

 

 

打ち込みの良いざらつきのあるOLIVEタッターソールの英国生地。センターベントに本切羽。一部を切り取ると紳士服ですが、デザインベースはアメリカの古いカバーオールなんですよ。ブリティッシュでテーラーでアメもの労働着で。色々なものが混ざり合いながら、ごく当たり前に昔からあったもののように違和感なくまとまっている。細部や内側の袖付け部分に目をやると丁寧に手で縫われているのがわかります。そして肩の後ろから前に包み込むような立体的なパターンも素晴らしい。なかなか僕のスクエアな肩に合う服って無いんです。

 

 

柿乃葉のエクスクルーシブカラーもお願いしました。最近のマイブームであるデニムに合わせるNAVY。ちょっと写真だと上手に色が出てないんですが、イタリアっぽい青みに振れたNAVY。ちょいと色っぽい系の青です。これもタッターですが、OLIVEより無地見えしてチェックなのかは遠目ではわかりずらい。

 

 

腰ポケットに手を突っ込むとここにも仕掛けがあって。袋布の作り方にも独自のパターンを使い、生地もハリがあるものを選んで中でごろつくくらい分量をもたせています。これによって腰回りがニュアンスづいて、洋服自体が丸みを帯びてエアリーに見える。洋服の中身となる副資材、生地の付け方や選び方など工夫したり遊んだり、内側をデザインすることで外側に作用となり表現する。この辺はクラシックな紳士服への理解とそこからのアルチザン的な独自応用。これがensou.の世界。服という作品なのです。
全体的なサイズ感としてはやや大きめと言った具合で僕はLサイズです。本切羽なので、袖をまくって白いスレキを見せても良いですね。ウールですがカジュアルに着たいので、どちらの色も洗いかけてもらいました。素晴らしい服です。これもデザイン、パターン、縫製すべて西川さん謹製。週末から発売です。

 

 

21.2.6- Sat
Doni’s Coverall
Wool – British Fabric
M / L
150.000 yen ( in tax 165.000 yen )
Olive / ensou.
Navy / ensou. for kakinoha