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BORO

 

NICENESSからもう1アイテム。これも外せなかった仰天系で、BOROを特殊編機SVRで表現したというニット。今のように豊かでなかった時代、少しでも物の寿命を伸ばすために一般家庭で当たり前に行われた布や服の手刺繍による修復や、つぎはぎ。今、日本では古布、古生地、ぼろと呼ばれアンティークマーケットでも高く評価されていて、趣味の良い欧米人からも“BORO”は芸術品、アートとして年々価値を上げている。同じようにフランスにも俗に言う“フレンチワーク系”のモールスキン、ごま塩シャンブレー、コーデュロイ、インディゴリネンなどのパッチワークものは、ヴィンテージ市場ではデットストックより高価で取引きされたりで、最近ではパッチワークに加工して売りに出してるものも多いんですよね。フランスで見ると全て年代物に見えるし、見分けつかないからやめてほしい。藍染め然りそういった嗜好性、精神性は日本とフランス、繋がる部分が多いですよね。

 

 

 

 

 

 

さて、NICENESS版のBORO。オーガニックコットンとリサイクルリネンから成るこの複雑柄に使われる色数はなんと7色です。ベージュベースにブルーやピンクなど優しめの春色が選ばれているのに、編み模様の出方が立体的で迫力が凄まじい。着てみたらカーディガンがすごく良くて、これはジャストで着る感じが想像つかなかったのでLサイズのみ仕入れました。ゆるく着るのが可愛い。洗いかけたシャツの上に袖を折り返してたくし上げたり、ベージュの春コートの下に柄見せしたり、ブラウンのGINGERにも抜群の相性でした。毛抜きのFEARONにも良かったです。素晴らしい物作り、実際に商品を見てもらいたいです。こちらも土曜日に発売します。

 

 

 

 

 

22.2.26- Sat

SERGE ( SVR-BOROカーディガン )
Cotton70 Linen30
Sand
L
94.600 tax in ( 86.000 )