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守るか攻めるか

齋藤さんとドラトラを作ってから、個人オーダー含めるともう10本に到達しそう。もう15年も前のことになりますがUSA製のBDのワークパンツを色違いで買い漁ってる時期があって、それ以来、自身2度目のボトムの大波です。そうなると当然ボトムスからスタイリングを組むようになります。ブルゾン系は良いんですが、コートとなるとステン、トレンチ、チェスター、ロングジャケット、、どれを着ても小綺麗にまとまりすぎてしまうので、インのレイヤーや古着、スニーカー、小物だったりで崩して違和感を作っていくわけです。僕はキレイ過ぎるのも、脱力しすぎるのも嫌なので、ちょうど良いところを探るのですが、去年の冬思ったんですね。ドラトラと1番相性が良いコートはダッフルじゃないかと。

 

 

 

 

 

 

ダッフルは他のカテゴリーには存在しないトグルや麻紐ループ、そしてフードもあって、ディテールコンシャスでガチャガチャしてますよね。“かっこいいよりかわいい”だと思うし、子供っぽいだの学生っぽいだのと定義されたり、コートの中では最上位のカジュアル度数。もう何が言いたいのか分かると思いますが、テーラーMADEのドレストラウザーとは対の関係にあるダッフルは当たり前に馴染むんです。小細工なしでもバランスが取れます。去年これを思った時はもう冬前だったので、1年越しに作ってもらいました。自身として勿論買ったことはあるけど好んで着てきたジャンルではなかったので、そうなると頼るのはやはり松村さんです。素材はこれしか無いでしょうと言うことで、イングランドのJoshua Ellis社のヘリンボーンウールで決定。有名な話ですが、仏“H”が「ダッフルにはこれしか使わない」そう、言わしめた生地。超低速で生産効率の悪すぎる古い織機でしか作れない生地で、肉も保温性もしっかりあるのに軽いんです。

 

 

 

 

 

 

色はNavy。そしてYamabukiと名付けたくすんだイエロー。永遠定番で鉄壁な守備固めをするのか、誰とも被らずMy Wayで攻め立てるのか。両極端で選びやすいとは思います。松村さんも今季1テンション上がったと言っていたYamabukiの色が良すぎて、僕はもう2を買いました。麻紐ループは共通ですが、トグルはNavyには水牛、Yamabukiはちょっと違うなとなってミリタリースタイルのウッドを付けました。サイズ感について。まず、パターンはオリジナルです。松村さんが去年?作っていたカシミヤ100のダッフルを着たことある方がいれば、それよりもう少し肩が入って、身幅詰めて、着丈が短いです。ビッグサイズでは無い、適度な緩さ。かなりパターンが上手くいっていると思います。この着丈だと身長を選ばないと思ったので、1と2で同一にして、着丈以外のサイズが変わります。細かい寸法は1で着丈103、身幅62、肩幅50、袖丈61。2で着丈103、身幅64、肩幅51、袖丈62です。写真はNavyは1を、Yamabukiは2を着ています。スタイリングはNavyに関しては問題無しですね。Yamabukiも色々試した結果、案外いつも通りかなと思いました。この為替ですが、価格も両者で頑張ってます。Instagramアップから沢山の問い合わせ有難うございます。今週も柿乃葉は25金、26土の営業です。在庫が残る際は、27日曜の正午に商品帖にアップします。

 

 

 

 

 

22.11. 25- Fri

Ex Herringbone Wool Duffle Coat
Wool – Joshua Ellis ( England )
Navy / Yamabuki
1 / 2
217.800 tax in ( 198.000 )
MAATEE&SONS