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Hand St V Neck Tee

最近になって僕は暑がりだと言うことを強く認識している。42歳、もう更年期が始まっているのか。今年も梅雨前に30度を超え、去年なんて10月くらいまで夏を感じていた。四季のある美しい国、日本。暦の上では4等分かもしれないが、体感温度的には春や秋はあっという間に終わり、圧倒的に夏が長いことに気づいている。朝ハイテンションで選んだ薄手の長袖シャツを脱ぎ捨て、結局は半袖になり、真夏を迎える頃には汗がしたたり落ち、その半袖さえ脱ぎたくなるのだ。だから来年は(今年は)原点回帰して、何も気にせずガンガン洗えるコットンのTシャツをいくつか作ろうと考えていた。コットンもしっかり開発が進んでいる。今回採用したのはRoyal Organicと称されるオーガニックコットンのコンパクトジャージー。薄テロ系でなく中肉の生地感に、相反するようにサラサラすべすべの品のある表面感。Tシャツで1番好きな白は絶対作りたくて、そこについてくる透け問題も、他の生地と比べるとだいぶマシだと思う。

 

 

 

 

今は気分的にカレッジものの古着を買い漁っているが、究極に好きなのは無地Teeである。だけど何の変哲も無い、コットンのクルー無地Teeだと物足りない2024。今はガチャっと感が大事なのだ。松村さんに、古着のコマンドセーターの補強布のようなものが肩に乗っかったデザインを提案した。ボディと共生地を肩に重ねているわけだが、そこをどう縫うかのクエスチョンが返ってくる。ん?当然、僕は普通に四方をステッチをかけるイメージをしていた。松村さんからは「ここを太めの糸で職人に手で縫ってもらうと面白いんじゃないですか」と。ここが布帛ならまだわかるが、ジャージーを手で縫うことは想像できなかった。すぐさま、その提案にのったわけだが、いざ本生産の時期になると「滑りのある生地が仇となって四方を折って手縫いするのが難しすぎて、作業が全然進みません。1日に2枚です。」と矢田さんもアタフタしているご様子。案の定納期が遅れている。が、職人泣かせオンパレードの松村さんと取り組む以上、そんなことは承知の上である。

 

 

 

 

 

ファーストはクルーネックで上げてもらったが、肩パッチとの相性の部分でパッとしなかった。程よい深さのVに変更すると途端にシャープな見た目になってくれて、これが正解だった。開きはシルクVに程近く、袖は長くて細い。身幅もややジャスト目に振る。オフホワイトともう1色はネイビーを作ることにした。オフホワイトは当たり前に何にでも合うし、ネイビーは布帛っぽい光沢が何となくドクターっぽくて、お金を持ってそうな感がある。アウトでもインでも良いが、僕は今年はこれをインして、ベルトやアクのあるメガネでちょっとガチャっとさせたスタイリングにしたい。最近仕入れたFrame Franceもハナレ商材を中心に良く動いている。夏は小物が無いと完成しない。サイズは2で着丈68、身幅53.5、肩幅44、袖丈30.5、3で着丈70、身幅55.5、肩幅46、袖丈31.5です。僕は今年とにかくジャストで着たいので2を選んだ。写真も2。とは言え、3でちょいユルくらいなのでこちらも全然あり。洗うと気持ち横方向に縮む。普通のようで普通でない、うるさいようでうるさくないTシャツ。店頭から販売スタート。金土営業します。日曜正午、在庫があれば商品帖に更新します。

 

 

 

 

 

24.6.21 Fri – 6.22 Sat / 12:00- 17:00 @柿乃葉
24.6.23 Sun / 12:00- @柿乃葉商品帖

Ex Hand St V Neck Tee
Cotton
Off White / Navy
2 / 3
31.900 tax in ( 29.000 )
MAATEE&SONS