2024.07.17
Artisanal Hand Knit 受注会
これから真夏と言うのに、早くも秋冬が始まる。そして、そんな気候とは正反対の受注会からスタートする。今年も1月から秋冬の仕入れは始まり、冬は何を着るだろうかと考えながら展示会を回っていた。去年もなかなか寒くならなかったし、今年も同じような傾向だろう。レザーは今年も間違いなく着る。長丈の気分は戻らないはずだ。カウチンなどアウターニットがやたら気になっている。そんな折、昨年ニットを中心としたブランド、Nikki ESSENTIAL PIECESを立ち上げた浅川さんと話す機会があり、予想通りにとんとん拍子で進んでいったのが今作。彼女も5月のBISOWN同様に、BLOOM時代の仕事仲間であり、とあるブランドを任せていた重要人物だった。5、6年の間、週1ペースで打ち合わせを続けていたから、僕の無茶苦茶な思いつき発言をまとめ上げる力も抜群で、緻密で抜けの無い仕事の進め方にいつも助けてもらっていた。浅川さんの作る服は、“空間に溶け込む服、育っていく服”と謳えば良いだろうか。体幹のしっかりとしたブレのない表現には男性女性問わずファンが多く、柿乃葉を始めて数年経った今でも、大好きなブランドだったと良く耳にする。この新ブランドも、自分で決めた範囲の中で、横ではなく縦方向に深くを追求する彼女の精神性が息づいている。話は戻るが、今回作ったニットアウターのコンセプトについて。それは冬のスタイリングをレイヤーベースで補っていくと考えた時に、体温調整としても、他素材との掛け合わせとしてもニットがバランスが良いと考えたからだ。アウターニットは周知の通り、十分な保温性はある反面、風には弱い。それなら風が強い日は、内側にレザーを着れば良いだけだ。最近の僕の定番でもあるレザーやGジャンに重ねるスタイリングにピタッとハマった感があった。特にレザーはニットとは真逆の性質だと思っていて、十分な保温性は無いが風を遮断してくれるから、これを掛け合わせることでポジティブに働くはず。このレイヤーの鮮度にも気分が上がるずだ。

方向性は固まった。形としてはニットブルゾン。フレンチ感のあるやや丸みのある襟に、決して使い易いとは言えないビンテージライクな縦長ポケット。ボタンだと急にほっこりしてしまうから、ジップで。もちろんダブルジップにする。内側にシャツやヘンリーネック、ハイゲージタートルでもOKで、ジャストなレザーやGジャンの上にも着れる適度な緩さを持ったものにする。最後はこの上からオーバーベストを着る。気分が戻れば、トレンチとかでも良さそうだ。細かなデザインや設計はある程度、浅川さんに任せるとして、価格を度外視して考えるとやっぱりヘビーなハンドニットアウターを着たい。人の手の微妙なサジ加減による風合いと味わい深さは、機械編みでは到底出せないものだ。モノの持つ力も、着る本人の高揚感も大きく変わる。打ち合わせの中で、作り手の候補としてobaferの小原さんの名前が挙がった。彼女は若くしてデザイン、パターン、ハンドニットの完成まで1人でやってしまう。今回はパターン、ニッティングにobaferが加わり、柿乃葉でも初のトリプルコラボということになった。作りを端的に説明すると、家庭機と手編みを組み合わせたものだ。手横機は職人のテンションのかけ方で風合いが変化する極めて非効率な編み機ではあるが、それがコンパクトになりより手の仕事に左右されるのが家庭機だ。都内の小原さんの自宅で使用する家庭機は横180cm、奥行25cm程の極めて小さなもので、今作ではまず、家庭機を用いて前身頃、後身頃、バックヨーク、両袖、両ポケット、身返しをそれぞれ天竺編みで形作っていく。そして襟はリブ編みでカーブをつけながら手編み成形。それらのパーツを、プラモデルのように手で縫い合わせていくことで、ニットブルゾンの形となるわけだ。さらにヨークはカギ編みの鎖閉じ、裾と袖口はガーターで手編みしていく。サイズ表記も見返し部分に、手縫いしてもらうことになった。最後に仕上げとして、45度のお湯につけて脱水、平干しして風合いを出している。仕上げ前までの段階でサンプル1着を作るのに16時間かかるという。1日8時間をこの作業にだけ費やしてもらったとしても、丸々2日で1着しか作れないと言うこと。1週間で3着しか作れない?末恐ろしい仕事を引き受けて下さり、本当に感謝です。

素材は2種。まずはラムカシミヤ。生後6ヶ月前後のメリノラムを主に、カシミヤを少量ブレンドしたもの。スポンディッシュなもちっと感、適度なハリもあるのでアウターニットとして機能する。色は着用のGray、Lime、その他にBeige。そしてもう1つが、内モンゴル産のピュアカシミヤ。毛の内側のうぶ毛を使用し、滑りと光沢、保温性、保湿性も申し分なし。これは説明不要かと思います。ここからさらに育ちます。色は着用のNavy。その他にCharcoalとRedがあり、この編み地は金曜に到着する予定なので、写真追加します。合わせやすいベーシックカラーも良いけど、ラムカシミヤのLime、カシミヤのRedも良いですよ。これは好みに合わせて。重さはそこまで大差なく、100gほどピュアカシミヤの方が軽いくらい。ラムカシミヤは8.5本取り、さらに細いピュアカシミヤは11本取り。ただ太い1本を使うのではなく、細い糸を束ねることでよりふっくらとした風合いになる。そして、これを度詰めしていくのだが、これが作り手にとっては、手を動かしても動かしても進んでないと錯覚するらしく、めちゃくちゃ大変らしい。甘く編めば風合いは増すかもしれないが、保温性に欠ける。このニットはヘビーアウターとして機能するよう、度詰めすることが必須だった。しっかり詰まっているけど手作業でのテンションのかけ方、原料の良さも相まってふっくらとしていて、さらに着込むことで風合いが増していく。今作は柿乃葉には珍しく女性2人の力を借りて出来たもので、意匠にも角が取れたと言うか、男性だけでは出来ない柔らかさや丸みがあると思う。AM立ち上がりにして、渾身作だと強く言いたい。色で主役にするのか、ベーシックに汎用性を取るのか。僕もまだ迷ってます。一般発売は今のところ予定ないです。このタイミングをお見逃しなく。

浅川さん主導で用意してもらった、海外の図書カードモチーフの下げ札。これを胸ポケットに入れた状態で納品します。kakinoha bagのスタンプもお願いしたSIAの坂井くんによるデザイン。相変わらずなハイセンス。大きめの栞として?使ってください。
(24.7.19 追記)金曜にカシミヤの残りの2色、Charcoal、Redの編み地が届きました。小原さん有難うございました。カシミヤは良い色出ますね。CharcoalとラムカシミヤのGrayの色差も確認ください。素材感は全く別物ですが、色はそれぞれなので、迷ってしまいますね。

さて、今回の販売方法は受注形式となります。1人づつのご対応となりお待ちいただかないように、45分枠のアポイント制とします。ご予約の方が優先とさせていただきますが、もし空きがある場合はその場での受注が可能です。店頭受注の後、日曜正午より商品帖へ移ります。詳しくは下記をお読みください。
<受注会について / 納期予定 10月末〜11月末>
納期は上記の通りですが、1着の完成までに膨大な時間を要するため、受注数により多少変動する可能性があります。制作の都合上、先着順での分納になる可能性があること、また、生産可能枠を超えた時点で受注会を終了することがあることをご了承ください。お支払いは前金 (ラムカシミヤ 5万円税別 / カシミヤ10万円税別 )と、全額とを選ぶことが可能です。また、3サイズの展開となり、下記に2、3、4の寸法を記載します。写真で僕 (177/67) が着用しているのは3です。受注後のキャンセル、また前金の返金などは一切お受けできませんので、ご了承ください。
2 _ 着丈66 / 身幅58 / 肩幅46 / 袖丈58
3 _ 着丈68 / 身幅61 / 肩幅48 / 袖丈59
4 _ 着丈70 / 身幅64 / 肩幅50 / 袖丈60
①店頭受注
7.19 Fri / 12:00 – 17:15
7.20 Sat / 12:00 – 17:15
今週の金土、アポイント制にて受注会を行います。着用サンプルの用意はカシミヤのNavy、ラムカシミヤのGrayで共にサイズ3になります。Limeは1stサンプルのためサイズ感は異なりますが着用は可能です。また、それ以外の色も編み地見本をご用意しており、店頭ですと、よりお好みに近いものを選びやすいと思います。尚、アポイントはこの手記アップのタイミングより先着順となり、順次折り返し差し上げます。①氏名、②電話番号、③住所、④日時の第3希望までを明記の上、HPの<問い合わせ>、instagramの<メール>よりご連絡ください。
info@kakinoha-kamakura.com
時間のご希望の無い方は、曜日を指定いただき<時間希望無し>と、お書きください。空いている時間帯でこちらでお取りして折り返しいたします。
<Appointment>
7.19 Fri- 12:00- / 12:45- / 13:30- / 14:15- / 15:00- / 15:45- / 16:30-
7.20 Sat- 12:00- / 12:45- / 13:30- / 14:15- / 15:00- / 15:45- / 16:30-
②商品帖受注
7.21 Sun / 12:00 – 23:00
店頭受注の翌日、日曜の12時スタート、23時に締め切ります。お支払いはこちらも前金と、全額とを選ぶことが可能で、各種クレジット、または銀行振込となります。月曜には発注をかけますので、銀行振込の方は22日(月曜)正午までのお振込みが期限となりますのでお気をつけください。

24.7.19 Fri – 7.20 Sat / 12:00- 17:15 Appointment @柿乃葉
24.7.21 Sun / 12:00 – 23:00 @柿乃葉商品帖
–
Order Event
– Ex Artisanal Hand Knit –
Nikki ESSENTIAL PIECES × obafer
Delivery Date / Late October – November 2024
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Lams Wool95 Cashmere5
Gray / Beige / Lime
2 / 3 / 4
126.500 tax in ( 115.000 )
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Cashmere100
Navy / Charcoal / Red
2 / 3 / 4
198.000 tax in ( 180.000 )



