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海のVILLE

 

22AWに茶、23AWに黒を発表して、VILLEも3まできた。前作で打ち止めとも思ったが、両モデルとも個人買いしている大好きな型であり、もう少し踏み込んでみたくなった。新しいVILLEが見たくなるのだ。前作の黒でデザイン、サイズ感、革質もアップデートする所が見つからないほど満足いくクオリティになった。仕様は全て同じ、前回の手記はこちらを。今回は王道から逸れた色まで見てみたくなって、前回と同じディアの色見本を取り寄せてみたが、その中からとりわけ気になるのがブルーだった。これは去年までには全く無かった感覚だ。ブルーのレザージャケットはLewis Leathersのイメージはあるが、僕は着たことがない。気分的にブルーのグラデーション、ネイビーの1トーンに鮮度を感じているタイミングもあるだろう。そして、僕の最近の寒い時期のコーディネートはと言うと、防寒性の高いアウターをどーんでなく、レイヤーを多用して体温調整することに面白さを感じていて、その中でのキーアイテムがレザーやGジャンである。それらをサンドイッチの中間位置に着るのが好きなわけだが、待てよ、レザーとGジャンをひとつにまとめることが出来るんじゃないかと思い立った。「あたかもGジャンを着るような感覚で、レザーを纏ってみる」

 

 

 

 

 

 

光り輝いて見えた鹿革のインクブルー。ブルーとネイビーの中間的な位置にあたるこの色は、Gジャンに見立てるという今回のコンセプトにピタリとハマるものだった。裏地は「黒の時の裏地が気に入っていて、今回もとにかく強いものを探してほしいです」と、Team NICENESSにキュプラレーヨンの生地を集めてもらった。そして、出会った。出会ってしまったのだ。この1つのレザージャケットに物語が吹き込まれたような、心躍る組み合わせが実現する。VILLE3が届いて、鼻息を立てながらエクセラジップを開けた。YAVAYだろ。「インクブルーは海面であり、裏地には海中の様子が広がっている。」“海のVILLE”に酔っている。早くあの人にこの大海を着てもらいたい。サイズはMで着丈63.5、身幅56、肩幅51、袖丈59、Lで着丈65、身幅58、肩幅52、袖丈60です。サイズはどう着るかでも異なるでしょう。僕が素直にスタイリング組むとこんな感じ。ブルーのグラデーション。ジャストGジャンに重ねる。鉄板の白に刺すネイビー。オーバーベスト、オーバーニットにイン。デニムに合わないわけはない。3枚目はやめときなさい、顧客様に譲りなさいという理性は勿論あります。壮麗な“海のVILLE”、大変気に入っております。価格も据え置き。今週も金土、営業します。もし、混雑があれば入場お待ちいただく可能性があります。在庫がある際、日曜の正午に商品帖を更新します。

 

 

 

 

 

24.9.13 Fri – 9.14 Sat / 12:00 – 17:00 @柿乃葉
24.9.15 Sun / 12:00- @柿乃葉商品帖

Ex VILLE 3
Deer Leather
Lining – Cupro55 Rayon45 / Sleeve Lining – Cupro
Ink Blue
M / L
220.000 tax in ( 200.000 )
NICENESS