2024.11.13
“杢チャコール”MCLAGAN
MCLAGANの別注モデルを作ってもらえることになった。Pコートはメンズファッションにおいてブレることのない冬の定番的存在であるが、僕自身はここ数年、とりわけPコートの気分でも、探している訳でもなかった。23年秋冬、NICENESSよりMCLAGANがお披露目となる。原料のチョイス、ちょうど良い塩梅の短めの着丈、微Aのリラックスシルエット、特徴的な裏地の切り替え、手作業を要する細部までの圧倒的な作り込み。ネガティブな要素が見つからない完成されたバランスで、ハンギングされている姿を見ただけでも、Pコートの最高峰であることは理解した。袖を通してみるとさらに高揚する。“Pコートが着たい”ではなく“マクラガンを所有したい”と思わせてしまう、そんな商品だ。HANAREには去年も今年もインラインをPICKしながらも、郷くんにいつもの調子で直談判した。「最近グレーばかり着てて、チャコールのマクラガンとか出来ないすか？レザーは黒のままが良く」。グレーメルトンは色が薄くなると、途端にギャル(お姉系？)っぽくなる感じがあって危ないが、濃色グレーなら間違いな良いものになるし今年も着たい。ここ2年、ネイビー、インディゴ、黒はあっても、グレーのMCLAGANは無かった。僕が作るために？取っておいてくれたとさえ思ってしまう。
「うーん、とりあえず生地は探してみますね」という返事から、早い段階で打ち合わせの場を用意してもらった。「インラインより生地値が高いんで、価格は上がりますけど。どうすっかね、これ。杢で柔らかくて良い生地ですね。」と見せてもらったのが、落ち着いたチャコールの中に明るいグレーが散らつくSuper120’sの杢メルトン。さらにフィニッシュとして、シャルム加工が施されている。原料の良さが引き出され、艶のある毛並みが美しい。すぐに決まった。上がりはイメージ出来るので、サンプルは作らずバルクへ。そして、到着するや答え合わせへ。自分が着たい、様々な無いもの作りを続けてはきたが、納品後の段ボールを開梱するまでワクワクとビクビクが入り混じることがある。これはどうやっても外さないだろう。答えは大正解だった。剛と柔が両立するインラインのメルトンとはまた異なる質感で、毛足の立った杢メルトンはカシミヤ入ってる？と感じてしまうほど柔らかさが際立ち、この質感の影響からか、軽さも感じられるものだった。そして、奥行きのあるチャコールはなんとも優雅で、“良いものを着ている”高揚感が肌から脳みそへ一気に駆け抜ける。サイズはMで着丈88、身幅63、肩幅49、袖丈62。Lで着丈90、身幅65、肩幅50.5、袖丈63.5です。インラインとほぼ変わらず、僕( 177/68 )はLを着用。インには厚手ニットも、お得意のレザーも、Gジャンも普通に着れる。冬になったらこんな感じかなと思ってスタイリングを組んではみたものの、僕は襟を立ててボタンは1番下以外留める着方が好きですね。Heather Charcoalから黒レザーへのトーンの流れが綺麗で。そうなると、袖先だけは色遊びしたい。あとは癖有りなバッグを持ったり。と言うことで、柿乃葉では数少ない防寒着とも言えるアウターとなりました。金土に店を開きます。在庫が残る際は日曜の正午に商品帖を更新します。今週もお客様が重なることがある際は、お1人づつの入場、マンツーでご対応させてください。店内他に見る商品も少なく、気持ちよくお買い物していただくため、ご協力のほどお願いいたします。
24.11.15 Fri – 11.16 Sat / 12:00 – 17:00 @柿乃葉
24.11.17 Sun / 12:00 – @柿乃葉商品帖
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Ex MCLAGAN
Wool – Super120’s Heather Melton
Lining – Acetate
Parts – Cow Leather
Heather Charcoal
M / L
220.000 tax in ( 200.000 )
NICENESS
