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Freece Harf Zip Shirt

 

 

 

 

 

23年の晩夏のこと。BLACKBIRDの24SS展で発表されたのが“ハーフジップシャツ”だ。フロントとカフにフランス製テープがあしらわれたミクスチャーデザインのこのシャツは、Vゾーンを使った自由なスタイリングが容易に想像できるものだった。ハナレでインラインを仕入れながら、柿乃葉用として別注の提案をしていたが、その時はうまく話がまとまらずに流れている。春になり、ハナレでは予想以上の反響があり即完。BLACKBIRDの定番的なものになると思っていたが、赤羽さんはそれ以降このシャツの新作を出していない。そこから、ことあるごとにハーフジップシャツの話題を持ちかけ、いつのことか「これをフリースで作ったら面白いんじゃないか」と提案があった。シャツをフリース?アウトドアテイストをスタイリングに落とし込むのが得意なBLACKBIRDらしい発想だ。当初はジャケットやブルゾンの内側に着るものをイメージしていたが、フリースとなると元々の緩いパターンを活かして中にニットやタートル、シャツなどをレイヤーした上にガバッと羽織るスタイリングが浮かぶ。シャツ型ながら、プルオーバーアウターの位置付けともなる。僕の脳みそからは10年かかっても出てこないアイデアだったが、これこそ共作の醍醐味。このタイミングで商品化する機運が高まった。

 

 

 

 


24SSシーズン。ハナレで仕入れた元祖ハーフジップシャツがこれ。このシャツには内に何を着るかより、外に何を着るかの方を色々考えていた。

 

 

 

 


別注生地であるしっとりとした着心地抜群のフリース。気持ちよくて毛布に包まれる感じ。原型はシャツではあるが、この素材を選択したことでカフスはスナップボタンにアップデートされた。

 

 

 

 


ジップはTALON。開閉具合はスタイリングに合わせてお好みで。襟を立てるとフランス製テープは襟裏にまで周り込んでいることがわかる。

 

 

 

 

赤羽さんにフリースをいくつか用意してもらって、その後にフランス製テープの組み合わせを考えていく。選んだフリースは肉もしっかりしていて、ふかふかでとにかく気持ちが良い。春夏シーズンとは言え、しっかり真冬の今すぐにでも着たくなる素材だ。その中からまず選んだのがワインレッド。こっくりとした深みに品があって、テープも同じくワイン×ネイビー。色々なボトムスを想像できるが、ベージュから茶系のスラックス、インディゴデニムなんかには特に相性が良い。ゆったりとしたアウターの下に着るならば、オレンジやイエローなんかより控えめな差し色にもなる。そしてもう1色は絶対に滑らない色、グレー。渋くなりすぎないように、フランス製テープは黒×ゴールドで。このスタイリングはお察しの通りです。内側に飛ばした色のタートルでも良いですね。サイズは0で着丈78、身幅61、肩幅51.5、袖丈60、1で着丈81、身幅63、肩幅53、袖丈61です。僕の着用は1。シャツ生地からフリースに変わってガバッと緩めに着た方が可愛いし、中も着込めるので、フリーサイズのテンションでサイズ1だけにするつもりでしたが、0が好きそうな顧客さんの顔が浮かんだので、ほんのわずか0を作ってます。シャツと言うより、プルオーバーアウター。他にはなかなか無いデザインだと思うし、かなりの軽さと温かさでこればかり着たくなりますよ。今週も金土の店頭発売、在庫が残りましたら日曜正午に商品帖を更新します。

 

 

 

 

 

 

25.1.17 Fri – 1.18 Sat  / 12:00 – 17:00 @柿乃葉
25.1.19 Sun  / 12:00 – @柿乃葉商品帖

Ex Freece Harf Zip Shirt
Polyester
Wine / Gray
0 / 1
70.400 tax in ( 64.000 )
BLACKBIRD