2025.01.22
COLORADO STAKE
1年前にリリースしたオータニさんスウェットの後編を作ろうと考えていた矢先。松村さんと打ち合わせしていたら「こんなの好きですよね?笑」と、さっと差し出してきたスウェット。試作として実験的に作っていたものらしく、確かくすんだ赤のジップスウェットだったと思う。その左胸には小さくプリントが入っていて、それが今作の元ネタとなる“コロラドステーキ”だった。「そのままカレッジスウェット作って良いものか謎で。アメリカと言えばステーキなんで」と。なかなか、ふざけたテーマ。「ステーキ?笑。そのネタ、僕がもらいます」と話は急速に進んでいく。オータニさんスウェットもそうだが、何これ?と想像を掻き立てるようなものが良い。僕がこのカテゴリに求めているのはカッコ良さではなく、ダサさだ。テーラードジャケットやスラックスを主に考えた時に、イナたい要素が欲しい。アメリカの60年代頃のスウェットは大好きで常に古着でも意識して探しているが、当時のアメリカ人のXLサイズでもタンブラーで縮みきっているので、着丈が60cmを超えるものなんて殆ど見つからない。松村さんの試作デザインをそのまま拝借しながら、プリントを大きくしてもらい、プレーンなカレッジスウェットを目指して胸の中央へ。ジャケットを羽織った時に、目に見える位置にプリントがあった方が今の気分にはしっくりくるはずだ。
コロラド州立大学?と思いきや、コロラドステーキ大学。エンブレムも牛の顔になっている。プリントは着古し感を出したくてボヤッとかすれさせた。
裏返しにすると、なかなか現代のスウェットでは見られない景色が広がっている。長めのループ、ダマになったような裏毛。Vintageのようなスカスカした痩せきった裏毛とまではいかないものの、適度な緩さ、軽さ、肌当たりの柔からさはひとつの特徴と言える。
ニットだと綺麗になり過ぎるって言う時に、ハズしとして重宝するカレッジスウェット。ボディは白の1択。これは経験上、白いスウェットはどんなスラックスやジャケットにも簡単に合わせられるからだ。とは言え、白過ぎては他アイテムと馴染みにくい。元々は真っ白の糸だが、半世紀以上着込んで白から濁ってきた頃の表情を求めて、生成りにオーバーダイしてもらった。そして裏毛に目をやると、松村さんのこだわりが凝縮している。糸番手はボディより裏毛をちょっと太く、ループを通常より長くするところからスタートしている。それにより吊り裏毛のような膨らみを出しつつ緩さもあり、ドラムで回す中でループが絡まりダマとなる。ビンテージスウェットが劣化で喰われて、肉が落ち始めた頃の表情を生み出している。サイズ感はオータニさんスウェットとは変わってます。緩すぎず、タイト過ぎずなバランスで、大人っぽくジャストで着れる設計です。2サイズ展開。2で着丈65、身幅57、裄丈83。3で着丈67、身幅59、裄丈84です。写真ではサイズ3を着用してますが、僕(177.68)でどちらのサイズも着れます。主役ではないかも知れないけど、これがあって完成するスタイリングは沢山見つかるはず。今週も金土の店頭発売、在庫が残りましたら日曜正午に商品帖を更新します。
25.1.24 Fri – 1.25 Sat / 12:00 – 17:00 @柿乃葉
25.1.26 Sun / 12:00 – @柿乃葉商品帖
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Ex College Sweat
Cotton
Ivory
2 / 3
44.000 tax in ( 40.000 )
MAATEE&SONS