2025.11.19
中綿みかん

MAATEE&SONS 25AW展で、ダントツに刺さった生地。絶対に料理したかったのが“みかん”だ。松村さんのニヤリ顔を思い浮かべてしまう“ド変態”なカラーパレットながら、結果的にはリアルクローズに落とし込むことに成功したスペシャルな生地。しかも組成がウールリネンというところがまた良い。ウールリネンの服はいくつか所有しているが、ウールのふっくらとした弾力と保温性、リネンの吸放湿性とナチュラルなシャリ味が同居していて大好きな素材だ。何より、品の良さと粗野感のどちらもが感じられる数少ない好交織と思っていて、経年変化の面でも美しく育っていくから結果手放せないものになる。これを使ってアウターを作ろうと思い立った。当初、ゆるっとしたダブルのジャケットを考えたが、重ね着しても冬を越すイメージが出来ない。ウールリネンで冬を越すには?と考えて、ひらめいたアイデア。それが詰め物だった。「外にみかん、内に中綿かましてアウターって出来ます?腰位置くらいの、楽チンなやつ、、」『総裏にしたら出来なくはなさそうだけど、かなり難易度高いです。価格も高くなりますよ』「そのスペシャル、作りたいです」『とりあえずサンプル考えてみます』と進む。めちゃくちゃ忙しいはずなのに、松村さんの静かなる闘志を感じる。

今季MAATEE&SONSが開発した素材の中でも、特に生地好きを唸らせた通称“みかん”。メインのウールは毛足の長い滑らかな梳毛、短くふっくらした紡毛を使い分け、フシのあるリネンを差しで入れる。色だけに寄ると黒×エメラルドグリーン×くすみオレンジという摩訶不思議なパレットながら、生地になるとオレンジ(リネン)は全く気にならない。タテヨコどちらにも黒を多用することで、結果的には男性が1番着こなしやいチャコールカーキ的な渋色に化けた。原料の良さ、糸の色差による奥光りも大人っぽい。裏地はボディとスリーブでラグラン仕様で素材を分け、その中に部位によって分量を調整しながら中綿をかましていく。フラップ、カフス、襟までにも軽く綿を入れ、丸みを出す。クラシックとナチュラルが共存したユニークな“みかん”をシェル、それに似つかわない中綿をまとった機能性。とびっきりのアウターが完成した。

腰位置には曲線を帯びた深めのフラップ。それを開けると左腰には1つ、右腰には2つのポケットが隠れている。スマホはここにぴったりと安全に収納できる。内側には見返しの切り替え部にも、左右それぞれポケットが隠れており、手ブラ派にとって好都合な機能性を誇っている。

秋に差しかかる頃、1stサンプルが完成。サイズ感の微妙な調整をするくらいで、ほぼ完璧な状態に仕上げていただいた。外装を言えばスペシャルな生地をまとったクラシックなスポジャケ型でありながら、着心地としてはアウトドアライク。パンパンに中綿を入れると不細工なので分量は調整しながらも、保温性と軽さの面でも申し分なく、楽チンで快適。室内ではチャコール感が強く、自然光の下ではモヤっとグリーンが出てくる。生地好きが高揚感に浸れるポテンシャルです。シンプルにデニムに合わせて子供との休日に、ドレトラに合わせて表参道のレストランに。個人的にはダークトーンでまとめたり、やはりオレンジやグリーンを使ってコーディネートしたくなる。サイズ展開については、いつものレザーやGジャンなどの重ね着を必要としない服なので、珍しく3サイズ作りました。1で着丈73.5、身幅60、裄丈85.5。2で着丈75、身幅62、裄丈87.5。3で着丈76.5、身幅64、裄丈88.5です。上記スタイリングでは、僕(177/68)はサイズ2を着用。中を着込めば3でも着れるバランス。三浦くん(172/62)はサイズ1がちょうど、2で緩めという具合でした。このサイズバランスもどう着るかによります。是非、中に着る想定のニットやスウェットなどお持ちいただき、実際に店頭でお試しください。金土の店頭発売の後、在庫分は日曜正午に商品帖へ移します。

25.11.21 Fri – 11.22 Sat / 12:00 – 17:00 @柿乃葉
25.11.23 Sun / 12:00 – @柿乃葉商品帖
–
Ex “MIKAN” Padded Jacket
Shell – Wool84 Linen16
Padding – Polyester85 Rayon15
Lining – Rayon57 Cotton43
Sleeve Lining – Cupro
Green Orange
1 / 2 / 3
159.500 tax in ( 145.000 )
MAATEE&SONS



