2026.06.25
Modular Bag “Pear” – 受注会

Rosaria Product.名義での初のメンズバッグ。ようやくのお披露目になります。細野さんとの共作と言えばきっとベルトのイメージが強いはず。もしくはオリジナルのウォレットか。このプロジェクトのきっかけは、3年半前に遡る。BLOOM&BRANCHの終盤である2022年の秋頃、オフィス近くの原宿のカフェで細野さんとたびたび打ち合わせをしていた。柿乃葉のウォレットの進捗確認がメインだったが、脱線して「世の中にないバッグを作りたい」なんていう話しになったのが始まりだ。最初に細野さんと知り合った頃、別名義でユニークなバッグブランドを手掛けていたので、“細野さん=ベルトの人”という認識は元々ない。僕自身、仕事柄ありとあらゆるバッグを所有してきたが、出し入れの楽さ、服の邪魔をしないトートタイプばかりが1軍として定着し、その中でも最も長く愛用しているのがHermèsのガーデンパーティーだ。これが最も使い勝手が良い。とは言え、海外出張時の合同展示会時、普段買い物に出向く場面なども不便に思うこともある。単純に両手が空かないこと、重くなる時にワンショルで肩に掛けたいが、持ち手がやや短いこと。原宿の打ち合わせの中で閃いたのが“ベルトがドッキング出来るトート”という、作り手にとっては難儀なお題だった。すぐさま細野さんに提案する。手で持って、肩で持って、斜めがけも出来る。普段はベルトとしても使える。ベルトとバッグの双方で一級品を産み出せる細野さんなら、その全ての用途を満たし、見た目にも無理なく美しいバッグの最適解を導いてくれるはずだ、と。そこから会うたびに進捗を聞くが、常に「もうちょいです」の返答が続く。3年も経った頃には、こりゃもう一生出来ないなとも思ったが、どうやら納得いくまで何度もサンプルをやり直してくれていたらしい。3年半かけてようやく完成に至ったと言うのだ。サンプルが届くと、柿乃葉として提案したい“道具”としての美しさ、細部までこだわり抜いた職人仕事の結晶と言える仕上がりに驚いた。バッグ単体としての佇まいは勿論、ベルトとドッキングした時のバランスの良さと使い勝手、泣く子も黙る最高級の革質、身体に馴染む感覚。今までにないバッグを、時間をかけて緻密に形にしてもらったからこそ、細野さんと僕との間でも特別なプロジェクトになったと思う。

細野さんの案で、縦型の“Tall”と、横型の“Wide”の2種類を作ってもらった。そして、商品名は”Pear”と名付けれた。アウトラインに直線を持たない、“Pear=洋梨”のような丸みのある柔らかなシルエット。底に目をやると、ある違和感に気づく。あるはずの継ぎ目がないのだ。1枚の革を包むように折り込みながら成形するという、圧巻のパターンワークを採用しており、両サイドで繋いでいる。圧倒的なミニマリズムを体現しており、曲線を意識しながら1枚の革を巧みに折り畳み、縫い目を最小限に抑えることで、革本来の質感とフォルムの美しさを際立たせている。この成形技法は熟練の職人でも難易度高く、一筋縄ではいかないものだ。逆に1枚で作り上げることは取り都合が圧倒的に悪くなることにも直結し、革本来の部位の個体差により、ひとつのバッグの中でも革の表情に変化が生じるのがひとつの特徴と言える。僕はこれは肯定的な考えだ。当然人工物でなく、ひとつひとつが違う表情であることの方が自然なことで魅力的だと思う。床面は厚紙などでなく、本革を挟んでいる。適度な硬さと安定感を持ちながら、革ならではのしなやかさがあり、アッパーの革と同じ速度で馴染んでいく感覚があるそうだ。見た目の愛らしさだけでなく、構造的な頑丈さと、経年美化を兼ね備えているのがPearの凄み。この形に至るまでに、どれほどの時間をかけて微調整を繰り返したか。細野さんの情熱と完成度の高さは、実物を見ればすぐに理解してもらえると思う。


ベルトドッキングについての解説。このドッキングシステムこそ、今回のプロジェクトの核心であり、細野さんならではの創意工夫が凝らされた場所だ。ベルトとバッグを別々に持つことも、セットで使うこともできる柔軟性が、使う人の想像力を刺激するだろう。ベルトとバッグ双方に用いる、オリジナルのバックルの開発は難所だったそうだ。単なるパーツではなく贅沢にもSilver925を採用している。使い込むごとに落ち着いたトーンへと変化し、バッグのエイジングとともに唯一無二の存在感を放つようになる。パーツのくせに、ジュエリーに程近い。細野さんが信頼するシルバー作家との共同作業で生まれたそうだ。このバックルデザインは、ハンティングやフィッシングバッグのサイドテープにある“コキ”をヒントにしたもの。ホールレスだからサイズ調整も自由自在で、ベルトとして腰に巻く際も、バッグにドッキングしてストラップにしても荷物の重みでズレたりしない。ベルト幅は22mmのナロータイプで見た目もかなりモダンであり、単体だだけでも十分に魅力的。長さは105cmあるから、大柄な方にも都合よく、細身の方は垂らしても良いだろう。ベルトを外している際はトート、ワンショルダーとして、ドッキングして斜めがけすれば両手が自由になり、自転車乗りにも最適。持ち手や肩のパッド部分となるパーツのコバ塗りまで美しく、細部に職人技が詰まっている。

細野さんは手縫いが得意だ。全て手縫いで丸縫いすることも考えたが、価格が跳ね上がってメゾンブランドと変わらなくなったら意味がない。手が届く価格を守るために、ミシンと手縫いとで大きな差が出ない部分は職人のミシン成形とした。そんな中、バッグとストラップの結合部は見た目にも強度の担保のためにも大事な箇所であり、ここは細野さん本人の手縫いで仕上げられる。量産を考えれば全てミシンでも良いけれど、耐久性と美しさを追求すれば、どうしても手縫いが必要な箇所が出てくるのだ。細野さんが自ら針を通すことで、結合部の強度は格段に上がり、見た目の表情もぐっと深まる。日々ハードに使っても耐えられる設計は、まさに職人ならではの配慮だ。この細かなディテールこそが、バッグ全体の完成度を決定づけている。

使用する革はフランスはRemy Carriat社のTaurillon Clemence。スーパーメゾンの誰もが知る“バッグの王様”にも使用される、説明不要の最高級の革。雄牛の原皮を用いたしなやかさ、肉厚な弾力、ナチュラルなシボ、耐久性も極めて高い。先述のように、大きな1枚の革として裁断するため、場所によって適度な個体差があることで革本来の迫力も備え、バッグとしての魅力も深まっている。使い込むほどに鈍い光沢を帯び、色気ある表情に変わっていく、一生モノにふさわしい革だ。色は迷わず、GoldとNoirの2色を選んだ。その裏地はGoldにコットンヘリンボーン、Noirにはコットンキャンバスを採用し、さらにPVC加工をプラスしている。ここがバッグのフォルムを美しく保つための心臓部だ。革が柔らかい分、裏地に適度な固さを持たせることで面がしっかり出て、置いた時にフニャッとならず自立しやすい。僕は飲食店で横の椅子にバッグを置く時、バッグが潰れるのが嫌でして。最高峰の革だからこそ、妥協のない裏地設計が重要であり、しなやかなトリヨンクレマンスとの対照的な組み合わせが、日常使いでのストレスを解消してくれる(僕的には特に)。

形はタテヨコ2種類、色も2色あるので4パターンから選べることになる。モデルも色も好みに任せるのがベストだが、自転車乗りならショルダーにしてWideの方が使い勝手が良いはず。もし、色で迷うのなら、普段履く革靴と合わせるのがベター。僕はバッグ、ベルト、靴、時計のストラップの色をある程度揃えないと気持ち悪く感じるし、ドレスの世界で言うところの男の嗜みみたいなものだと思っている。スニーカーなら特に気にしなくて良いが。サイズについて。TallはW27cm、H34cm、D19cm。Wide はW32cm、H26cm、D18cm。バッグのレザーストラップは65cm。ストラップとベルトのドッキングは、自由自在にサイズを調整できる。ベルトの有り無しは選ぶことが出来るが、ベルト単品での購入は不可。上記記載のHとDの寸法は底のサイズであり、洋梨のようにカーブしたパターンのおかげで最大の横幅はどちらもプラス10cmほど余裕が出る。旅行カバンのように大きすぎることはないが、それなりの収納力も備えており、PCも入るので仕事の場でも重宝してくれるはず。どちらが大きい、小さいの問い合わせをいただいたが、大差は無いものの、肌感ではTallの方が若干容量は大きく感じる。3年半かけてようやくリリースまで辿り着き、いよいよお披露目出来る時がきた。柿乃葉としても、これまでの活動の中でひとつの到達点と言える作品になったと思う。こんなバッグ無いですよ。是非、この機会をお見逃しなく。今回の販売方法については受注会となり、金曜には細野さんの在廊があります。詳しくは下記に記載します。台風接近で天候が心配です。見比べたい方は、お気をつけていらしてください。

<受注会について / 納期予定 26年10月末 -11月末>
販売方法は、受注形式です。納期に関しては、フランスからの革の手配やシルバーバックルの制作により、お日にちいただきます。また、受注総数により分納となる可能性があります。基本的には店頭受注の方→商品帖受注の方という流れでの先着順です。納品までお待ちいただく可能性があることを、ご了承いただいた上での受注をお願いします。金土の店頭受注後に、日曜正午より商品帖受注へ移ります。お支払いは前金 ( 上代の半額 ) or 全額、各種クレジット or 現金を選択可能です。前金をお選びの方は、納品時にメールを差し上げますので、残金 (クレジット or 銀行振込) のお支払いをいただいてからの発送となります。受注後のキャンセル、また前金の返金はお受けできませんので、予めご了承ください。
①店頭受注 / 入店フリー
6.26 Fri – 6.27 Sat / 12:00 – 17:00
実際に商品を拝見いただき、その場で受注が可能です。今回はアポイント制ではありません。混雑状況によっては、お待ちいただくか整理券でのご対応を判断いたします。すぐのご対応が出来ない可能性もございますので、時間に余裕を持ってお越しいただけますと幸いです。6.26(金)は終日、作り手の細野さんが店頭にいらっしゃいますので、是非この機会に。6.27(土)は台風接近の予報となり、当日の朝9時までに営業時間短縮、または臨時休業を判断しinstagramにてアナウンスいたします。 お支払いは前金 ( 上代の半額 ) or 全額、各種クレジット or 現金を選択可能です。お気をつけていらしてください。
②商品帖受注
26.6.28 Sun / 12:00 – 23:00
店頭受注の翌日に商品帖からの受注が可能です。日曜12時スタート、同日23時に締め切ります。分納となる可能性がありますため、少しでも早めのお渡しご希望の方は、お早めにご注文ください。お支払いはこちらも前金 ( 上代の半額 ) or 全額、クレジット or 銀行振込を選択可能です。月曜に発注をかけますので、銀行振込の方は6.29 (月) PM12:00までにご対応可能な方のみご選択ください。
26.6.26 Fri – 6.27 Sat / 12:00 – 17:00 @柿乃葉
26.6.28 Sun / 12:00 – 23:00 @商品帖受注
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Order Event
Ex Modular Bag “Pear”
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Upper _ Cow Leather – Remy Carriat ( France )
Lining _ Cotton
Parts _ Silver925
Color _ Gold / Noir
Model _ Tall / Wide
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Modular Bag “Pear” _ 297.000 tax in ( 270.000 )
Without a belt _ 231.000 tax in ( 210.000 )
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Delivery Date / Late October – November 2026
Rosaria Product.



