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柿乃葉

ショップ&ギャラリーという形で柿乃葉を始めます。実家の裏庭に植えてあった1本の柿の木。神秘的で美しい色づきをする柿の葉の紅葉に夢中になりました。落ちた葉の中から1番のお気に入りを探し出すという、当時の無垢な行動に今を照らし合わせています。この店に選ぶものは作り手の考えとそのクオリティに強く共感しているものを前提に、自分が実際に着るものか、自分が欲しいかを自問自答し商品を絞り込むこととしました。

自分にとって商品の力とはまず素材です。質感や触れた時の感覚が最も大事で、意匠はその次。溜息の出るような素材、着て洗った時の経年変化。そして自分の定番と言えるような所謂「普通」な意匠のものも多く展開します。「普通」で作りが良いものが好きで、昔から同じようなものを繰り返し買い続けます。自分が好きなものに敬意を評して美術品を扱うように丁寧に見せていきたい。また、セールをせずに物の価値を下げない、洋服店が少ない立地で運営する、もの探しから現場までを担うといった、小規模であるからこそ可能なアプローチをこの店を通して経験したいと思っています。

開店は週末のみで不定期となりますのでinstagramよりご確認ください。10坪強の小さな空間に毎週末、新たなものを少しづつ紹介していきます。オープン当初は洋服と小物を主に扱いますが、今後は週単位でうつわの作家の個展やビンテージの催しなどギャラリー要素を含んでいくと思います。商品MDも一切考えないようにしているのであれもこれもなく、タイミングによっては商品数も極僅かとなるかもしれません。手記instagramなどから気になるものがあれば覗いてもらえたら幸いです。

商品帖(ウェブショップ)について。店舗を優先していきたく、週末の営業日で完売したもの以外を掲載します。基本は店を開けている日は商品帖をクローズ、閉めている日にオープンします。当分は私1人での運営を考えており、配送処理も週末のみになったりとなかなか扱いづらい店になりそうですが、温かい目で見ていただけますと幸いです。柿乃葉のオープンに際し、沢山の方々のご縁に支えていただきました。この場を借りて感謝申し上げます。