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育てる別珍

昨年の展示会でコットンリネンの別珍に初めて袖を通しました。「ビロードのような」と形容されるそれとも違って、光沢も抑えめでややドライタッチ。そして軽い。羽織った時の心地良さで誰もが良い服だとはすぐ理解るんですが、仕入れを決めたのは小森さんが着込んだ私物を見たのがきっかけでした。モノクロ気味ですが、これが実際の写真。

気に入って着続けて何度も洗ったという生地の風合い、摩擦などで糸が抜け落ちた感じがすごくかっこ良かったんです。別珍と聞くとエレガントな印象を抱きますが、これをヨーロッパ物のスリーピングジャケットに仕立てカジュアルに着る提案も良いし、デニムのように育てる別珍なら体験してみたい。色は小森さん特有の黒に近い濃紺。今季で同生地で2度目なので自信作ということです。

ジャケットは税別88.000円、パンツは54.000円、共にサイズ展開は1と2。ボリュームの出る生地でドローストリングパンツにも相性良く、太めのシルエットを楽しめます。セットアップも良いし、インディゴのデニムに合わせて普通に着たい。週末26日からの発売です。在庫がある際は28日に商品帖に掲載します。