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丸胴空紡天竺

ウール、和紙、リネンなど新たな素材も出てきた夏のTシャツ事情。素材での選択肢が増えている今、コットンのTシャツで何を着るか。2つセレクトしました。定番ですが仕入れている店が意外と少ないCOMOLIのTシャツ。白い無地Teeは数十枚持ってます。そんな人多いですよね。自分もそう。その中で今年着る白Teeって何枚ありますか。意外と2、3枚のローテーションで同じのしか着てないんですよ。サイズ感と素材が今の気分にあってるかが重要。今年のモデルは着丈が長くなっているのでインがしやすいんです。素材は空紡天竺。軽くドライタッチなので肌にぺたっとなりにくく、丸胴編みのシームレスはひとつ上の快適性です。個性としてはシルエットがゆったりしてるくらいで、日本の気候に適した普通のTシャツですが、こういったのがなんだかんだで一軍でしょう。好きなパンツに履くだけ。洗いこんだエイジング感のあるチャコールもあります。黒Teeにしないところが小森さんらしいです。

 

 

 

そしてNICNESSの珍獣Tee。これにはやられました。自身プリントTeeというジャンルは古着くらいしか好んで着ないんですが、引き出しの面白さと、プリントの完成度が高過ぎて物としての力がすごい。ネタは80年代のオールドバナリパ。ブランド発足時からサファリスタイルを提案したバナリパの”Safari&Travel Clothing Co.”によるアニマルTee。古着市場でも傑作と言われコレクターの多い分野ですね。

 

 

これを世界三大珍獣で表現すると言う郷くんの洒落のきいた脳みそ。版代ってコスト感で言うと馬鹿にならないんですが、当時のかすれた絶妙な発色を出すために惜しむことなく版を使ってます。絵画のようなタッチで素晴らしい。バックプリントのロゴもあの感じ。選んだのは珍獣感強めのオカピ。(響き含めて)可愛くないですか。オカピですよ、オカピ。顧客さんに聞いたところ横浜にある金沢動物園とズーラシアでオカピを見れるらしく、たまたま神奈川県民として誇り高い提案が出来たみたい。オカピに運命を感じます。これも空紡の丸胴ボディで、タンブラーかけた粉っぽい質感が気持ちいいです。着方してはスラックスにウエスタンで崩しのオカピをイン。トラッドなチェックシャツ。あとはハワイとかバリに行くと無性にこういうの着たくなるので、現地では短パン、ビーサンにオカピをアウト。

両極端の2つですが共に空紡の丸胴。無地とオカピ、どっちがお好みでしょう。オカピ言いたいだけ。土曜発売、日曜商品帖の予定です。

 

 

21.4.24 – Sat

Cotton S/S T-Shirt
Cotton
White / Charcoal
2 / 3
13.200 yen
COMOLI

BERNARD
Cotton
Okapi
M / L / XL
19.800 yen
NICENESS