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毛抜きリバー変化球

 

 

毛抜き合わせのリバー仕様。細番の米綿を高密に織り上げた微妙に色差のある2枚の生地端を内に折り返して手作業で縫い合わせるのですが、内側でかがるので縫い目が外に出てこず、当然美しい見た目になったり、芯を省いても生地自体にハリが出てふわっと丸みを帯びたり。分かりやすく高級感みたいなものが伝わる仕様ですが、リバーシブル品を作る上でも理にかなった最上級の仕様です。気の遠くなるような手間と時間がかかるこの毛抜き合わせは当然、ハイプライスへと繋がっていきます。ベトナムが手が良くてクオリティと価格のバランスに優れますが、NICENESSはさらに手の良い日本の職人が手がけます。洋服の分野でこの毛抜きを使うのはコートが圧倒的に多いと思うんですが、なんと郷くんはパンツを作った。僕は初めて見ましたね。とは言えボトムスだと輪っかなので披露できる場所が少ないのですが、裾を見るとすぐにわかると思います。そして、NICENESSのお家芸と言うべきパンツのリバーシブルです。

 

 

 

 

ワイドスラックスベースのミリタリー掛け合わせ。A面は2タックのワイドチノ的、ひっくり返したB面は袋布型ポケットの愛らしいデザイン。片面はプレーン、もう一方は癖ありで全く違う印象なのが良いですよね。春色のトップスに合わせて軽やかに履きたいイメージがあったので、そう考えると色はベージュ。表裏の色濃度も少し変わります。ジャケットのハズしにしても良いし、インするだけでそれらしいファッションにしてくれるので、僕は癖ありのB面の方が好みです。

 

 

 

   

 

 

 

そして同シリーズ、毛抜きのリバーシブル半袖ジャケット。イギリスのハンティングとイタリアのビスポークJKTの合いの子。ジャケットの袖を5分でぶった切ったようなデザインが、とにかく刺激的。僕はベストをよく着るのですが、その延長線上にある感じですね。これは着こなし的に可愛さが出るので、色は渋さのあるカーキのみ仕入れました。ウエストコードの絞りなどでニュアンスづけも出来ます。

 

 

 

 

そこまで薄手ではないので一枚で着るイメージが無いのと、色々なレイヤードを考えてサイズはLのみ仕入れました。ミドルゲージのニットとかGジャンの上からも着れた方がかっこいいですよね。そこまで着丈も長くなく小柄な方でもバランス取り易いと思います。コッテリ感は出てくるので、ボトムスは締めたいです。ドレストラウザーは相性良くて、チェックでもストライプでも無地でも何でもいけそうかなと。NICENESSらしい毛抜きリバーの変化球。服好きの方に着てもらいたいです。今週も2.27の土曜日のみの営業になります。日曜の正午に商品帖更新します。

 

 

 

 

 

 

22.2.26- Sat

FEARON ( コットンリバートラウザー )
Cotton100
Beige
M / L
84.700 tax in ( 77.000 )

HAIRSTON ( コットンリバー開襟ジャケット )
Cotton100
Khaki
L
97.900 tax in ( 89.000 )
NICENESS