手記 > Ghost Lapel Jacket

Ghost Lapel Jacket

 

春もジャケットが着たい。シンプルなものだけでなく、普通にデニムに合わせるだけの強いジャケットも着たい。ensou.にお願いしたのは、パッチワークの襟切れジャケット。パッチワークと聞くとフランス、日本、アメリカなどを連想されると思いますが、これはブリティッシュチェックのパッチワーク。薄手ウールのベージュやブラウンベースのトラディショナルな英国柄、数種類を細かくパーツパーツで縫い合わせて、その後にジャケット型に構築していきます。デザイン、パターン、縫製までを1人で行う作り手としては、これに生地作りまで加わってくるので、途方もない仕事です。このままラペルジャケットを作ると服として高揚するものになるけど、ブリトラ特有の“おじさんトラッド香”が強くなるのは見えていたので、過去作であるゴーストラペルジャケットと融合してモダンに昇華できないかと。このジャケットはensou.が2019年に発表したジャケットで、ラペルの上襟を残したまま下襟のみをチョップしたもの。パターンとしてはカーディガンジャケット寄りだったこの過去作のサンプルを着ながら、当時の緩いラインから、ジャストなジャケット型へ補正していく作業をしました。肩幅詰めてぴったりにして、カマも上げる。ウエストには絞りを入れて、腰ポケは玉ぶちでなく太め幅のフラップを装着。実際に納品された現代版ゴーストラペルジャケットは、体に適度に沿ってくる新鮮なラインなのに、僕のスクエア肩でも何故かツキじわが出てこない。いつもensou.との共作は期待を上回ってきます。彼は美しいものを知るデザイナーなので、勿論パッチワークのロックは隠そうかとの話になるんですが、これに裏地をつけてしまうと臨場感も喪失するので、背裏スレキであえて裏仕様は見せたままにしました。その方が手作り感あって高揚するだろうし、春夏に限って言えばGW後までも着やすいですし。袖裏はキュプラシルクレーヨンの柄ストライプ。いつものensou.刺繍入りのオリジナルバッグが付きます。

 

 

 

 

 

 

細かい寸法はMで着丈75、身幅51、肩幅44、袖丈63.5。Lで着丈77、身幅53、肩幅46、袖丈65です。先述の通り、肩回りのパターンが秀逸でMでも着れてしまうので、僕でどっちを買うか迷う感じありまして、Mだとドジャストです。撮影ではLを着てます。コーディネートはベストのインアウト良かったですね。ボトムスはインディゴ、ホワイトデニム、色落ちしたブラックデニム、今の季節なら細畝コーデュロイとか、カジュアルなものの方がしっくりくると思います。インや靴、小物でしっかり崩していくと、ドレトラでもうまくカジュアルダウン出来ると思います。今週は土曜のみの営業になります。在庫があれば日曜の正午に商品帖を更新します。

 

 

 

 

 

 

23.1.21- Sat

Ex Ghost Lapel Jacket
Wool
British Brown Mix
M / L
148.500 tax in ( 135.000 )
ensou.