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Ex HENRI

 

 

 

 

 

 

テーラードジャケット、ドレスシャツ、スラックス。「今更何を言う?」と言われそうだが、豊富な経験、知識、センスを武器に、ドレスアイテムをその時の気分たっぷりに表現するのがMAATEE&SONSの核になるスタイルだ。ご存じ、ブランドコンセプトとして、“ドレスとカジュアル”、“リラックスとエレガント”を掲げているように、スーチングにおける職人技を駆使しながらも、ど直球な表現を避け、斜めからアプローチすることで世にない新たな物作りを志している。そんな松村さんが26SSシーズン、新しく作ったのがHENRI(アンリ)と称する風変わりなカバーオールだ。どこそこにあるカジュアルなカバーオールではない、ブランドのお家芸でもある“テーラー仕立て”のそれは、クラシックなスーチングの技術、立体的なパターン、細部にはハンドを駆使して作り上げられている。外装はカバーオールながら、作りはテーラーメイドのジャケットと言うことになる。展示会には同型で3種類の生地があったが、ダントツに光り輝いて見えたのが生成りリネンのタッターソール。潜在的なものなのか、味わい深い“無染リネン”の服には常に心を奪われがちであり、デザインやパターンが気に入ってしまえば僕は“ザル”と化す。今季もNICENESSのH.APHEX、CLASSのジャケットなど個人オーダー済みであり、クタクタになったピュアなリネンの表情を待ち侘びている。松村さんが作ったこの生地は、独自の仕掛けによって通常の綾とは思えない畝の立った独特な風合いとシャリ味を持っており、さらにグリーン、茶、ブルーの軽快な3色のペーンを組み合わせていた。これは、松村さんの記憶に残るかつての“H”に存在した生地を思い浮かべながら、今のアプローチで作ったものだそう。個人的に何もかもがタイプ過ぎて、天晴れなプロダクト。インラインのHENRIの状態で100点だったし、ハナレに入れて個人オーダーする気でいた。が、冷静になった時にいつもの欲が出てくる。こうなったら、(僕的には)さらに好きになる。自分に素直になり、理想を余すことなく表現した120点のHENRIを目指してみることになった。

 

 

 

 


松村さんが作ったリネンタッターソールのアプローチはそのままいく。生成りリネンと、僅かに染めたリネンとのシャンブレーツイル。綾と言えば綾だが、タテとヨコの色と太さと密度が違うこと、そして強めに撚糸しているから、崩れがあって、より複雑な表面感になっている。狙っても難しい、二度と出会えないような素晴らしい生地だ。僕がお願いしたのはこの生地のまま3色のペーンを4色にすること。インラインはグリーンがタテにもヨコにも走るが、そのグリーンのヨコ部分を無くし、新たにイエロー(ヤマブキ系)に染めてもらうことにした。そして袖裏をインラインのサックスチェックから、オレンジのリネンシャンブレーに変更。黄と橙。わかりやすく常日頃から好んで着ている2色を入れ込んだ。これが加わるだけで、よりPOPな印象にもなるし、色拾いも楽しくなる。

 

 

 

 


軽い1枚仕立ての春仕様のジャケットで、スリーブライニングのみ。裏を見ると作りがエグい。手付けの袖裏、サイドベンツ裏にもオレンジリネン、胸から腰にかけてのマニプレ、パッチポケット裏の変形当て布、脇には汗止め。表を見てもポケット補強のハンドグリカン、ラペル裏には茎留め用の糸ループが隠れていて、細部から松村さんの本気が伝わってくる。

 

 

 

 


柿乃葉オリジナルのタッターソールを構成する4色。イエロー、ブルー、グリーン、ブラウン。これだけ色が入っても線の細いタッターソールだとクドさも無いし、思いのほかサラッとしている。強色と生成りリネンの相性の良さは申し分ないし、色拾いも簡単。ボトムスはやっぱりデニムが最適解であり、気分的にはフレア。ワイドデニムでも良い。

 

 

 

 

 

 

 

 

完全に個人的嗜好を反映し尽くしたHENRIになったが、表から見ても、裏から見てもめちゃくちゃ気に入っている。若い子は人を選ぶかもしれないけど、趣味の良いおじさん世代が着ると品があって見えるんですよね。絶対、あの方に似合うなと、何人かの顔が思い浮かんでしまう。スタイリングは今時期はまだ肌寒いので、ハイゲージニットにシャツ着てその上に羽織るくらい。撮影時は15度くらいで、これでちょうど良かった。もう少し暖かくなったら、日中はTシャツの上に着るだけというスタイルに移行できそうです。ボトムはHENRIがシワシワになってくればよりスラックスも良いし、兎にも角にもデニムが最高な相性と言って間違いないです。リジットも言いけど、よりフェイドしたデニムの方が合うし、ホワイトデニムでさらっと馴染ませるように合わせるのも大人ですね。僕はフレアデニムに考えていたので、HENRIは緩めに着たいなと。パンツが細くなると、やっぱりシャツやジャケットはゆったりしてる方がバランス良いんですよね。なので、サイズは3と4だけ。この手のジャケットは(僕は)洗った方が好きだし、気持ち縮むであろうことも考慮の上で。kakinohaのGジャンにも、ensou.のシャツGジャンにも難なく着れましたよ。3で着丈75、身幅60、肩幅50、袖丈64。4で着丈76.5、身幅62、肩幅51.5、袖丈65です。僕(177/68)で3でちょいユル、4でワンサイズUPといった具合。上の写真では全て4を着用。三浦くん(172/62)は、普段はMAATEEで2ですが、3でゆるっと良いバランスで着れてました。元々のパターンも極端には大きくないですし、袖は捲れば良いので、普段MAATEEで1や2の方で3をゆったりと、3の方は4で着てもらえると思います。普段2の方は、着方やバランスによってどちらかですね。実は量産分がまだ届いておらず、金曜に届く予定なので、バッファ持たせて13時からの営業とさせていただきます。土曜も子供の行事ありまして、同じく13時OPENです。イレギュラーで申し訳ないですが、お間違いなく。金土が終わって在庫がある際は、日曜正午に商品帖を更新します。

 

 

 

 

 

 

26.3.27 Fri – 3.28 Sat  / 13:00 – 17:00 @柿乃葉
26.3.29 Sun / 12:00- @柿乃葉商品帖

Ex Tailored Coverall “HENRI”
Shell – Linen ( kakinoha original )
Sleeve Lining – Linen Chambray
Yellow Orange
3 / 4
132.000 tax in ( 120.000 )
MAATEE&SONS