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冬の定番チノに

随分昔のこと。20年ほど前、アメリカ古着ばかりを買い漁っている時に、裏地を起毛させたチノを手に入れた。赤い裏地付き。フリマなのか友達に譲ったか、どこでどういう状況で手放してしまったのかすら覚えていませんが、NICENESSの二重織りのトラウザーを見て少しだけ記憶が蘇ります。

 

 

当時はカウチンに合わせて足元は90sのボルドー色のVans。20歳になった頃はCorgiのドネガルニットにMIHARA YASUHIROの革靴を合わせたり。温かくて何にでも合わせられて、数年は僕の冬の定番でした。デニム、カーゴ、チノと男の主力ボトムスの中でもチノは冬には寒々しくて遠のいてしまいがちですが、このトラウザーはこれからが主役です。4月になったら衣装ケースに仕舞って、11月になったらひと洗いして履き始める。冬コートと同じルーティンでそれを続けるだけ。

 

 

イギリスの倉庫で発掘した生地スワッチから再現したという二重織素材。表がコットンツイル、裏はPEの超微起毛。自分の記憶のものとは比べ物にならないくらいの品質の良さですが、この手のものは気負わず裏にピリングが起こるくらいがしがしと着るのが良い。カーキのコート羽織ってワントーンで着たいですね。たまにロールアップしたり。内側にフリースを仕込んでいるような感覚で、かなり暖かいですよ。

 

3色展開でしたが柿乃葉で仕入れたのは、より定番的な使い方になりそうなベージュのみ。裏地はブルーグレー。季節品で5ヶ月くらいの短期の付き合いなので何にでも合う方が良いんです。サイズはMとLで、僕はLでウエストを絞る履き方、革靴履いてジャストレングスです。価格は税別46.000円。このポケット口のフレンチなステッチがぐっとくるポイントでもあります。底冷えする初詣にどうでしょう。冬の一軍ボトムスとしておすすめします。