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受注会 グラデーションネックレス

 

昨年7月、taupe D.Motoikeに作ってもらったグラデーションネックレス。純金、純銀の特性を生かした緻密な技巧と、完成品のビジュアルもまた抜きん出ていて、それなりの価格ではあるが予想以上に好評いただいた。買い逃した方からの再販リクエストも多く、2度目の受注会を行うことになりました。僕個人としても間違いなく2023のベストバイ。商品説明は前回深掘りしたので、こちらの手記を見てください。半年使ってみてわかったこと、感じたこと、経験談など、このネックレスのあれこれを記します。まず、僕はこの半年間、ほとんどこのネックレスを外していない。家では風呂に入る時、寝る時もつけたまま、長時間外すという日は1日も無かった。嫁さんより、子供より、ずっと一緒にいるのがこのネックレスだ。1コマ1コマを手で作る上でのギリギリまで小さく作っているからか重さは気にならず、生活の中で身につけているストレスは無い。唯一確実に外すシーンがサウナだった。これは本池さんにも事前にも確認していて、熱伝導良いからサウナでは熱くなりますよと。確か本池さんは耐えれるから外さないって言ってたような?。最初付けたまま入ったが、結構熱くなる。それから僕はサウナ前は必ず外すようになった。あと、運動時。僕の場合はサーフィン、ランニング、ジム。これは外すこともあったが、外すことを忘れていることもあって結果、殆どそのまま付けている。リスクを考えて海は外した方がいいに決まっているが、今のところ運動時に取れた(外れた)ことは無い。

 

 

 

 

 

強度の点。純金と純銀を1つのコマの中で結合させる本池さんの特殊技術、グラデーション。金属や鉄を扱う職人達が証明してきたように鍛金すると強度は大きく向上する。が、元々異なる地金を繋げるという点での強度は僕も当初、半信半疑だった。結合部分から切れることは無いのかと。僕には1歳と3歳の子供(男)がいて、事あるごとにこのネックレスを引っ張ってくる。次男なんかネックレスにしがみつく、ネックレスにぶら下がるようなことが多発して冷や冷やしたが、それでもビクともしない。万が一切れる、変形することがあっても補修可能ではあるが、強度の点での心配はいらないと思う。そして、経年変化の点。シルバー(ゴールド)は酸化して黒ずんでいくものだ。これが、925や18Kなどと比べて、極めて遅いのを感じた。温泉では硫黄成分などで黒くなりがちだが、ほとんど気にならない。僕は“手入れ”という行為が好きなので、シルバー磨きも良くやる方だがこれに限っては出番が無い。この酸化は金や銀に混ぜられた銅やアルミニウムに反応するものであって、純金、純銀には反応しにくいことを理解した。金と銀。この価値ある素材そのものの質感や色を感じられるのは、このネックレスの大きな魅力だ。

 

 

 

 

 

スタイリングの点。ネックレスという性格上、絶えず人の動きに対して揺れている。グラデーションされているということは、静止した状態で凝視してやっとわかる範疇だ。たまたま店にいらした彫金師にはすぐに見つけられ、この技術がどれだけ凄いか教えてくださった。同業者に驚かれるこのグラデーション。何か嬉しくなって、さらに愛着が湧いた。TとDの留め具が金なのはポイントになるが、グラデーションにとびきり強い印象はなく、この半年で色々なスタイリングに馴染むことはわかった。人の手の温度を感じる意匠だからだろうか、ニット全般と相性が良くて今の季節にも本当に重宝する。タートルニットに合わせるのも今の気分だ。あと特に相性良いなと感じるのがVネック。シャツの下に着るVとこのネックレスは王道の組み合わせだ。古着にも良く合う。カジュアル一辺倒を適度に上品にしてくれる。あと、当初3重ブレスとして応用できることを念頭に考えていたが、この半年間で言えばネックレスとして使う日がほとんどだった。受注してくださった方はどうなんだろう。ただ、稀にネックレスと相性が良くないかも?と感じる服もあるから、そういう時はブレスとして使う。他のバングルや、時計との重ね付けにも相性が良い。ネックレスに全振りという方で、例えば小柄な方や首が細い方であれば、50cm、45cmなど好みで長さを変えてオーダーするのもいいと思う。逆に手首が太い方で、ブレスレットを多用したいという方は、既定の55cmから長くすることも出来る。

 

 

 

 

 

今回の受注方法について。金土の2日間は店頭、商品帖は日曜の正午から23時まで承ります。受注期間は3日間です。店頭の商品はType1のみを展示しますが、Type2の受注も可能です。今回の写真は全てType1です。デザインの違いは前回の手記を読んでください。納期は3月を予定しています。Type1を1つ作るのに28時間、Type2を作るのに14時間ほどかかる超非効率のオールハンドメイド。受注数量とオーダー先着順により、お渡しのタイミングに差が出る可能性があります。また、今回は積極的にサイズ変更を受けたいと思っており、是非店頭にお越しください。55cmの展示があるので、長さを確認してご自身に合うスタイルに合わせましょう。長さ3cm単位で1万円の金額差が生まれます。例えばType1を50cmでオーダーされる場合、31万円税別となります。( 49cmの場合は30万円税別 ) また、長くされる際は3cm単位を超える毎にアップチャージとなります。例えば58cmまでは33万円税別、59cmから61cmまでは34万円税別となります。いずれもグラデーションのコマではなく、純銀のコマが増減するのがベースとなりますが、極端なサイズ変更の際は例外もあるかと思います。お支払い方法は10万円税別の前金、全額お支払いかを選んでいただきます。前金の方は、商品到着時3月に残額をお支払いいただき、入金確認後に発送いたします。前金でもクレジット可能としました。商品帖からでも前金or全額かを選べるようにします。商品帖からのサイズ変更は出来ませんので、HPの問い合わせにメールをいただければ対応します。納品時はtaupeカラーに染色された桐箱がつきます。柿乃葉との共同制作であるType1、Type2に特化した受注は今回で最後。こんなに途方もない仕事を受けてくださる本池さんにも感謝しきれません。毎日を高揚させてくれる唯一無二のジュエリーだと思います。是非この機会に人生の相棒をお迎えください。

手記 / 2023.07.12 / 受注会 Harvest Chain Necklace Type1 & Type2

 

 

 

 

 

24.1.26 Fri – 1.27 Sat @柿乃葉
24.1.28 Sun / 12:00 – 23:00 @商品帖

Order Event
Ex Harvest Chain Necklace Type1 & Type2

K24 ( Pure Gold ) / SV999 ( Pure Silver )
55cm ( Resizable )
Type1 / 352.000 tax in ( 320.000 )
Type2 / 242.000 tax in ( 220.000 )
Delivery Date / March 2024
taupe D.Motoike